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公営ギャンブル、コロナで明暗 笠松競馬「ネット一本」売り上げ増 - 岐阜新聞

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 新型コロナウイルスの影響で岐阜県内の公営ギャンブルは売り上げで明暗が分かれている。笠松競馬場(羽島郡笠松町)は3月から無観客で開催し、馬券はインターネットと電話の販売のみで行ってきたが、4~8月の売り上げは前年同期比37%増の137億900万円と好調だ。一方、岐阜市と大垣市の競輪事業は4、5月の開催が中止となった影響から、年間売上は前年並みか減少を予想。両競輪場とも6月から、新型コロナ対策を講じながら観客を入れているが、「入場者は減っている」(大垣競輪)といい、「ネット一本」の競馬に水をあけられている。

 「巣ごもり生活でネットのギャンブル需要が増したのではないか」。笠松競馬を運営する県地方競馬組合の新田豊参与は顔をほころばせる。笠松競馬では8月から一部の場外発売所で馬券の販売が再開されたとはいえ、それまではネット(電話含む)投票のみ。無観客開催が続けば影響が避けられないとの見方もあったが、新型コロナの第2波と重なった8月の売り上げは、前年同月と同じ7日間の開催にも関わらず、51%増と大きく躍進した。

 スマートフォンの普及とネットの回線速度の向上で、馬券の購入は競馬場に足を運ぶ地元のファンから全国に拡大し、今では首都圏からのネット投票が最大の客となっている。昨年度の馬券購入のうち、8割はネット投票だった。新田参与は「新型コロナの影響で景気が悪化し、このまま伸び続けるとは思っていない。もっと全国にアピールする」と気を引き締める。

 一方で、競輪も車券のネット投票が急激に伸びているものの、ネット投票の割合は全国平均で売り上げの5割ほどと競馬と比べて低い。「競輪場に来てもらってこそ」という考え方が根強いためだ。

 大垣競輪場は3月の6日間を無観客で開催し、車券をネットと電話だけで販売したが、売り上げは見込みの半分程度に落ちた。現在は観客を入れたレースを行うが、大垣市の高橋武公営競技事務所長は「コロナ前の入場者に戻っていない」と打ち明ける。それでも午後9時ごろから無観客でレースを開始し、車券をネット販売する「ミッドナイト競輪」が大幅に伸び、昼間の開催のマイナス分を補っている。高橋所長は「本年度の赤字はない。通年の売り上げも前年並み」と予測する。

 心配なのは岐阜競輪場だ。年間40日間の本場開催のうち、緊急事態宣言の期間だった4、5月に計6日間を中止した。ナイターの設備がないため、ミッドナイト競輪の開催もできない。岐阜市の前田仁競輪事業対策審議監は「年間の売り上げは落ちるのではないか」と懸念する。

 岐阜競輪は1949年の開設以来、赤字に転落したことがない。しかし、年末にかけて売り上げがさらに落ち込めば、利益の中から市の一般会計に回す「繰出金」が、初めてゼロになる可能性がある。本年度の計画では昨年度と同様に1億円の繰出金を見込んでおり、前田審議監は「競輪は市の財政に寄与するためにしている。黒字と繰り入れは絶対に死守する」と強調する。

 入場者は開催日数が大きく減ったとはいえ、1991年度の64万1千人から減り続けて昨年度は5万1千人となった。前田審議監は「競輪は見に来てこそ楽しめる。岐阜駅から無料送迎バスも出ているし、今後も来場してもらう努力を地道にやる」と前を向いた。


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September 13, 2020 at 06:21AM
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