群馬県はインターネットや会員制交流サイト(SNS)に潜む危険を小中高生に知ってもらおうと、三本の動画教材を制作した。教育現場の意見を取り入れ、現実感のあるドラマ仕立てにして子どもたちが関心を持てるように工夫した。いずれも動画投稿サイト「ユーチューブ」の県公式チャンネル「ツルノス」で公開している。 (市川勘太郎)
県は昨年十二月、ネット上で誹謗(ひぼう)中傷を受けた被害者を支援する条例を制定。条文で「県民が被害者にも加害者にもならず安全で安心な社会の実現」を掲げる。正しい情報を取捨選択して、ネットを正しく活用する能力「ネットリテラシー」の向上を目指している。動画は条例制定の一環で作った。
動画のタイトルは「インターネットの光と影を知ろう!」。前半のドラマ部分では、生徒がSNSで友人の悪口を投稿して排除したり、SNSで知らない人に容姿が分かる写真を送ってしまったりという具体的な事例を再現した。
後半では「あの時もし違う選択ができていたら」と仮定し、前半の行動を振り返る。対面で話す重要性や情報をうのみにしないなどの注意点を示した。最後にネットの利点として、遠方の人とも連絡できる点や、勉強の疑問を瞬時に検索できる点も紹介している。
県戦略企画課調整係の木村和之係長は「授業で活用することを想定しているが、ユーチューブで公開しているので家庭でも親子で一緒に視聴できる。一人でも多くの人に見てもらい、ネットについて話し合うきっかけにしてほしい」と語った。
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June 06, 2021 at 05:40AM
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ネットに潜む危険をドラマで紹介 授業、家庭で活用を - 東京新聞
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