訳もわからず「クッキーに同意」することも減る
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閲覧履歴に基づくネット広告が当たり前の世の中ですが…(写真:EKAKI / PIXTA)
「閲覧を続ける場合、Cookie(クッキー)の使用に同意したものと致します」――。
インターネットでサイトを見ているとき、このような文言が表示されたことがある人は多いのではないだろうか。そして訳もわからず「同意した」ことになっている人も少なくないだろう。
クッキーとは、スマートフォンやパソコンでインターネットを閲覧するためのSafariやChromeといったブラウザに「自動的に埋め込まれる」情報であり、ウェブサイトで検索・閲覧・購買といった行動が「知らないうちに」個人(ブラウザのID)と紐付けられ、「勝手に」広告関連業者の間で流通しているものだ。
たとえば、クッキーを使えば、「通販サイトでYシャツを買い物カゴに入れた30歳代の男性」といった、具体的な人物と行動履歴を追跡したデータを広告主は入手できる。
「クッキー=個人情報」で規制強化へ
しかし、欧州や米国の一部ではクッキーを個人情報だと断定し、第三者への提供を禁止した法律が施行されている。そしてクッキーを規制する動きは、全世界に波及しようとしている。
実際、Googleは2023年にクッキー(cookie)の第三者提供を廃止すると発表した。
このことにより、個人を「ほぼ特定」して出せていた、いわゆる「ターゲティング広告」が事実上不可能になる。つまり、消費者の個人情報は守られるようになるが、企業は「簡便かつ安価に」得られていたマーケティング情報が得られなくなる。そのため、「クッキーレス時代」を意識したマーケティングへの大転換を迫られている。
August 20, 2021 at 04:30AM
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2023年にネット広告の精度が「ガタ落ち」する理由 - 東洋経済オンライン
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