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ネット破れ使用中止のテニスコート、10年間放置…県「財源に限りあり優先度低かった」 - 読売新聞オンライン

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 秋田市新屋町の秋田県立向浜運動広場のテニスコートの一部が整備されないまま、約10年間にわたり放置されていたことが6日、県などへの取材で分かった。利用者からは、利用再開を求める声が上がっており、県は早急な対応を迫られている。

 県スポーツ振興課などによると、こまちスタジアム近くの同広場は1980年に整備され、土のクレーコートが9面ある。2012年の暴風でフェンスが倒れてネットが破れたため、ボールが駐車場に飛び出す恐れがあるとして、県は駐車場側の4面を使用中止にした。

 その後、この4面は手入れされず、雑草が生えた状態が続いている。ただ、コートを管理する県総合公社のホームページでは、テニスコートの数は現在も「9面」と記載されたまま。コート中央部にある観客席も老朽化が進み、立ち入り禁止になっている。

 読売新聞の取材に対し、県の担当者は「財源には限りがあるため、大会運営などに支障が出る施設を中心に改修を進めており、優先順位が低くなってしまった」と釈明する。大会での使用頻度のほか、類似の施設を比較して、優先改修する施設を判断しており、秋田市雄和椿川の県立中央公園が人工芝のテニスコートを20面備えていることもあって、改修が遅れたという。

 テニスを楽しむ人からは施設の設備充実を求める声が上がっている。

 知人とのテニスを趣味にしている秋田市内に住む男性(80)は向浜運動広場のコートは環境が悪いとして、別の場所を利用しているという。男性は「選手やプロスポーツの育成などを優先するのは分かるが、健康増進や友人作りの面でも、スポーツを楽しめる環境が整備されてほしい」と語る。

 同課はテニスコートを今後改修する方針だとし、来年度当初予算案を審議する来年2月の県議会で、詳細な改修内容を示したいとしている。

 関東学園大の石坂昌弘教授(スポーツ行政学)は「少子高齢化の影響で地方自治体の財政状況が厳しい状況にあることは分かるが、税金を使って作られた公共施設が管理されず、これだけ長年放置されていたことは疑問だ。スポーツは住民の健康増進や地域振興といった多面的な機能を持っており、行政は利用者のニーズに応えながら、各施設の整備に取り組むべきだ」と話している。

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September 08, 2022 at 12:05PM
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