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珍しい肉・超激辛・栄養特化…こだわり食品をネット直販、高い利益率に参入続々 - 読売新聞オンライン

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 食品メーカーが、インターネット通販で新商品を販売する動きが広がってきた。消費者の好みが多様化する中、万人受けしない極端な味付けや高価・高品質な商品でも、少量を試行的に販売しやすいからだ。小売店に握られていた購入者のデータを集め、商品開発に生かす狙いもある。

 キユーピーは28日、インターネットを通じてサラダの販売やレシピの提案を行う新たなサービス「Qummy(キユーミー)」を始める。好きな具材を組み合わせられるサラダやドレッシング、総菜などを関東1都6県向けに直接販売する。

 山本信一郎・上席執行役員は21日の記者会見で、「顧客と直接つながり、得られた情報を生かしてサービスの質を高めていく」と語り、3年で10万人の会員数を獲得する目標を示した。

 ヤマト運輸と協業し、消費期限が短く、扱いが難しいとされたサラダの直販を実現。野菜不足を気にするファミリー層の利用を想定する。顧客の好みなどのデータを分析し、献立やおすすめ商品も提案していく。

 ハウス食品が自社サイトで扱う「しあわせの激辛」シリーズは激辛好きでも「辛い」と感じるレトルトカレーやパスタソースが人気で、2021年4月の発売から約1年で累計10万食を販売した。今年6~8月に新商品も相次ぎ投入した。

 大手食品メーカーがネットで消費者に直接販売するのは「D2C(ダイレクト・トゥー・コンシューマー)」と呼ばれる。消費者の反応を見ながら生産量を調整でき、試験的な販売がしやすい。小売業界が握っていた購入者のデータも集まり、商品開発に生かせる。SNSなどで若い世代にもアピールでき、新商品の挑戦の場として注目されている。

 日本ハムは4月、新しい肉の楽しみ方を提案しようと、羊やカモなど珍しい肉のジャーキーや、ソーセージの手作りキットなどを扱うサイト「ミートフル」を開設。アウトドア好きの人らに好評となった。

 ロッテは国内のウイスキーを包んだチョコレート「YOIYO(よいよ)」をネットで限定販売し、9月にも鹿児島県の酒造会社と組んだ新商品を出した。キッコーマンも6月、原料や製法にこだわり、300ミリ・リットルで1080円と高価格帯のしょうゆ3種類をネットで発売した。

 新興企業「ベースフード」(東京都)は17年から、たんぱく質やビタミンなど33種の栄養素が入ったパスタやパンを販売する。コンビニにも販路を広げ、6月には累計販売個数が5000万個を超える大ヒット商品に成長している。商社では、三井物産の子会社が21年12月に健康食品ブランド「Cycle.me(サイクルミー)」を新設し、たんぱく質が取れる果汁入りドリンクなどを発売した。

 富士経済は、電子商取引による国内の加工食品の市場規模が、19年の8952億円から25年には1兆7045億円と2倍近くに拡大すると予測する。「D2Cは小売店を通すよりも売価を高く設定でき、利益率が高い」(大手メーカー)との期待も強く、今後も参入が続きそうだ。

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September 28, 2022 at 08:07AM
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