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選挙メシ、監督起用…候補者に広がったネット新戦略 一躍トップは? [ニュースデータウォッチ][2021衆院選] - 朝日新聞デジタル

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 人との接触をなるべく避けなければならないコロナ禍での衆院選。選挙活動で政党や候補者に広く活用されたのが、SNSなどインターネット上のデジタルツールだ。ツイッターフェイスブックは2年前の参院選でもほとんどの候補者が利用していたが、今回新たに使われるようになったサービスもあったようだ。

再生10万回以上は4人

 「このユーチューブを使って、私の思いを、政策を理念を語っていきたいと思います」

 10月中旬、自民党安倍晋三元首相は公式チャンネル「あべ晋三チャンネル」を開設した。

 公示日の19日に初めて投稿された動画で安倍氏は、「今までのやり方を変えなければならない。どうやって皆さんに私の考え方を伝えていくか。やはりSNSを活用しなければならないと考えました」と、チャンネル開設の狙いについて話した。

 安倍氏のように、今回の衆院選では政策の発信や街頭演説の様子を、動画を活用して広める候補者が増えたようだ。映像作家志望のボランティアを「監督」に起用して演出にこだわったり、遊説の合間の食事を「選挙メシ」と呼ぶなどして舞台裏を公開したりと、支持の拡大に向けた工夫も見られた。

 政治家の情報や選挙関連の報道を掲載するウェブサイト「選挙ドットコム」の調査によると、今回の衆院選では、動画投稿サイト「ユーチューブ」の利用率が特に増加。同サイトが立候補予定者として集計した候補者1051人のうち、21日時点で60%が利用し、2019年にあった参院選の時と比べて12%増えていたという。

 ほかにも、写真共有アプリ「インスタグラム」の利用率が51%と、同じく17%増えていた。選挙ドットコム編集部は、「短い動画や加工した画像などが増え、選挙を盛り上げている」と、有権者の目を引くような工夫が陣営に広まったと分析する。

一躍「トップユーチューバー」

 選挙期間中に動画再生数を最も稼いだ「政治家ユーチューバー」は誰だったのか。

 選挙ドットコムが候補者らから収集したSNSのアカウント情報などをもとに、857人の小選挙区候補者のうち、ユーチューブの活用が確認できた336人のアカウントを分析。チャンネル登録者数や、公示日の19日から27日までに公開された動画2517件の再生数などを調べた。

 その結果、公示日以降に公開された動画の合計再生数を最も稼いだのは安倍氏(山口4区)で、16本の動画を公開し、総再生数は計245万回だった。次いで日本第一党党首の桜井誠氏(東京15区)が68本の動画を公開し、計55万回。安倍氏や自民政調会長高市早苗氏が訪れた応援演説を公開するなどして再生数を伸ばした自民・中根一幸氏(埼玉6区)が計13万回。前公明党代表の後継で、野党共闘する共産党候補、日本維新の会の新顔候補と三つどもえの争いとなった岡本三成氏(東京12区)が12万回と続いた。

 選挙期間中に公開された動画のうち、再生数が1万回を超えたのは計48本。ただ、多くはもともとチャンネル登録者数が多い候補者で、81人が今年に入ってユーチューブの活用を始めたものの、再生数を伸ばしたり拡散したりするのに苦労した候補者も多かったようだ。公開された全動画の平均再生数は約1700回だった。

 チャンネル登録者数が最も多かったのも安倍氏で、24万人と開設1週間たらずで一躍「トップユーチューバー」となった。次いで多かったのは自民・河野太郎氏のチャンネル「KonoTaroGomame」で19.5万人。「桜井誠チャンネル【日本第一党 公式】」(10.6万人)、「高市早苗チャンネル」(8.1万人)、維新・足立康史氏の「あだチャン」(6.6万人)、国民民主党玉木雄一郎代表の「たまきチャンネル」(4.3万人)と続いた。

 一方、岸田文雄首相(自民総裁)のチャンネルの登録者数は1.1万人。立憲民主党は、候補者が開設するチャンネルの登録者数を全て合計してもその総数は計約5万人ほどで、長期政権を築いた安倍氏の根強い人気が垣間見られた。

 動画の活用が広がった一方…

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October 31, 2021 at 03:00PM
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