フジテレビは6日、テレビ番組を放送と同時にインターネットで見られる「同時配信」を、今年度内に始める方向で調整していると明らかにした。他の民放キー局も同時配信の検討を進めており、放送と通信の融合が加速しそうだ。
この日の10月期改編の発表でフジテレビの中村百合子編成部長が「年度内での開始を念頭に調整に入っている」と述べた。具体的な開始時期や放送番組のうちどの程度を同時配信するかは明らかにしていない。
同時配信は放送中の番組をパソコンやスマートフォンでも見られるようにするもの。放送局としては、若年層を中心にテレビ離れが進む中、新たな視聴者を獲得する狙いがある。
NHKは昨春、受信契約世帯向けに、番組の同時配信や見逃し配信をする「NHKプラス」を始めた。民放でも昨年、日本テレビと系列2局が民放共通の配信プラットフォーム「TVer（ティーバー）」で同時配信を試行。ドラマの見逃し視聴や東京五輪の配信も既にしており、同時配信の基盤として期待されている。
ただ、放送と異なるCMを同時配信用に流す場合の広告料の問題や、地方局には、キー局による同時配信が地域を越えて広がると、地方での視聴率や連動する広告収入が減るといった懸念もあり、その対応や配信内容が注目される。
他のキー局は、朝日新聞の取…
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September 06, 2021 at 04:55PM
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テレビのネット同時配信、フジが年度内開始で調整 地方局には懸念も - 朝日新聞デジタル
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