![Roald Dahl](https://ichef.bbci.co.uk/news/640/cpsprodpb/2428/production/_104765290_dahl.jpg)
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「チャーリーとチョコレート工場」など児童文学の名作で知られるイギリスの国民的作家、故ロアルド・ダール氏の全作品に対する権利を、米動画配信大手ネットフリックスが22日、遺族企業から入手したと発表した。
「チャーリーとチョコレート工場」(小説邦題「チョコレート工場の秘密」)、「BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」(同「オ・ヤサシ巨人BFG」) 、「マチルダ」(同「マチルダは小さな天才」)など、ダール作品はすでに数多く映画やテレビドラマ、ミュージカルなどに形を変え、広くヒットしている。
今後はネットフリックスが、その全作品について出版や映像化の権利を保有し、印税を含めた収入を得る。
ネットフリックスは今後、ダール作品にちなんだ様々なスピンオフのゲームや舞台作品、ライブ体験型エンターテインメントを製作していく方針という。
ネットフリックスもダール氏の遺族も、権利譲渡の金額は公表していない。
ダール作品の権利はこれまで、孫ルーク・ケリー氏が運営し遺族が所有していた会社「ザ・ロアルド・ダール・ストーリー・カンパニー」が管理していた。今後は、同社がネットフリックスの一部門になる。
「ザ・ロアルド・ダール・ストーリー・カンパニー」の決算によると、2019年に同社はダール作品によって2600万ポンド(約40億円)の収益を得ている。
ケリー氏とネットフリックスのテッド・サランドス共同最高経営責任者は、「世界で最も愛されてきた物語のいくつかを、新しいクリエイティブな形で、現在と未来のファンに届けるため、協力する」のだと共同声明を発表した。
![Sophia Kiely from Matilda The Musical performs onstage at the 2012 Olivier Awards at The Royal Opera House](https://ichef.bbci.co.uk/news/640/cpsprodpb/D9AD/production/_120652755_matilda_gettyimages-142944357.jpg)
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2018年から協業
ダール氏の遺族企業は2018年にすでに、ダール作品のアニメ化権をネットフリックスに与えていた。
この合意をもとに、映画「ジョジョ・ラビット」などで知られるタイカ・ワイティティ監督はすでに、「チャーリーとチョコレート工場」の世界をもとにしたアニメ・シリーズの製作に取り組んでいる。また、イギリスで2010年に初演して以来、大ヒットした舞台ミュージカル「Matilda The Musical」の映像化に、ソニー・ピクチャーズとネットフリックスが着手している。
現時点ですでに、19作品(テレビ、映画、舞台、体験型イベント)の製作が進んでいる。
「一連の企画を機に、私たちはもっと野心的な取り組みが可能だと気づいた。アニメと実写映画とテレビ、出版、ゲーム、体験型イベント、舞台、商品その他を網羅する、独特の宇宙を創造できると」と、ケリー氏とサランドス氏は述べた。
ネットフリックスは今回の発表を、「チャーリーとチョコレート工場」に出てくるウィリー・ウォンカ・チョコレートの包装の中に隠されたゴールデンチケットとして発表した。作品では、このチケットを見つけた人が、秘密のチョコレート工場に招待されるという設定。
ネットフリックスの発表では、チケットの裏に「何を見ることになるか、まったく分からないよ」と書かれていた。これは、ダール作品「James and the Giant Peach」(小説邦題「おばけ桃が行く」)の一節。
「時を超えた数々の物語を、新しいフォーマットで今まで以上に多くの観客に届けるにあたり、私たちはその独特のスピリッツ、わくわく感や優しさといった普遍的なテーマを、しっかり維持しながら、その中に新鮮な魔法をちりばめたい」と、ケリー氏とサランドス氏は述べた。
ロアルド・ダールとは?
ノルウェー移民の両親のもと、1916年にウェールズで生まれたダール氏は、第2次世界大戦で戦闘機の操縦士、戦後は外交官として働いた後、小説や詩、映画脚本などを書く作家となった。
1960年代から児童文学の作家として数々の人気作を発表し、1990年に亡くなった。
![Gene Wilder as Willy Wonka and Peter Ostrum as Charlie Bucket in the film adaptation, Willy Wonka & the Chocolate Factory](https://ichef.bbci.co.uk/news/640/cpsprodpb/1013/production/_120651140_gettyimages-651940217.jpg)
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「チャーリーとチョコレート工場」のほか、「魔女がいっぱい」、「父さんギツネバンザイ」など、ダール作品は65カ国語に翻訳され、発行部数は世界で3億部以上になる。
サランドス氏とケリー氏は、「若い人たちの力と可能性」を応援するメッセージを含むダール作品は「かつてないほど今の時代に合致している」と述べた。
ダール作品を様々な形で展開していく今後の事業に伴う収益の「相当な部分」は、子供の健康を促進し、人種差別や憎悪に取り組むための新しい慈善団体の創設に充てるつもりだという。
September 23, 2021 at 09:09AM
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米ネットフリックス、英作家ロアルド・ダール氏の全作品の権利入手 - BBCニュース
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