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2021年9月1日、渋沢栄一の肖像を使用した新1万円の印刷がスタートしました。渋沢の1万円札は2024年から使用が開始される予定です。 新1万円札の見た目をめぐっては、インターネットなどで「ダサい」といった評判も多く見られます。目の不自由な人や色覚障害のある人でも使いやすいユニバーサルデザインを採用。多くの人に配慮した結果、かえってデザイン性を損なうことになってしまったのです。 紙幣は、技術の進歩や社会の動きによって求められるデザインが変わります。特に偽造防止技術は日進月歩です。日本銀行券には、どんな偽造防止技術が採用されているのでしょうか?『渋沢栄一と鉄道』の著者が解説します。
渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎が新たな顔に
現在の日本銀行券は2004年から発行されました。1万円札は福沢諭吉、5000円札は樋口一葉、1000円札は野口英世の肖像を使っています。長らく親しまれてきた3人ですが、これら3券種は2024年に改刷されます。新たな顔になるのは1万円札が渋沢栄一、5000円札が津田梅子、1000円札が北里柴三郎です。 昨今、電子マネーやQRコード決済、クレジットカードで支払いを済ませることが多くなっており、現金を使う機会は以前に比べると大幅に減少しているのです。そうした情勢を受け、近い将来に現金を廃止して電子通貨へと切り替えることを決めた国もあります。 日本でも多くの人がキャッシュレス決済に違和感を抱かなくなっていますが、現金を廃止する議論までは起きていません。
今回は「E券」。戦後5番目の紙幣ということ
現在、広く使用されている福沢諭吉・樋口一葉・野口英世の各紙幣は、E券と呼ばれます。福沢諭吉ならE1万円札、樋口一葉ならE5000円札、野口英世ならE1000円札といった具合です。 頭にアルファベットをつけるのは、以前に発行された紙幣と区別するためです。戦後にA券が発行され、改刷されるごとにB券、C券といった具合にカウントされました。つまり、現在のE券は戦後の5番目の紙幣ということになります。 1984年に発行されたD券は1万円札が福沢諭吉、5000円札が新渡戸稲造、1000円札が夏目漱石でした。D券、E券ともに1万円札は福沢諭吉だったのです。平成に生まれた20~30代の読者にとって福沢諭吉の一万円札は、見慣れすぎた顔と言えるでしょう。1万円札の渋沢に切り替わったら、強い違和感を抱くかもしれません。 ちなみに、C券は1万円札が聖徳太子、5000円札も聖徳太子、1000円札が伊藤博文、そしてE券には存在しない500円札もあり、これは岩倉具視でした。
September 17, 2021 at 06:47AM
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ネットで不評の渋沢栄一1万円札。実は「日本の凄い技術」が詰まっていた(bizSPA!フレッシュ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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