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ネット寄付1000万円突破 白浜・南方熊楠記念館 コート修繕や資料整理などに - ITmedia

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産経新聞

 和歌山県出身の世界的な博物学者、南方熊楠(みなかたくまぐす、1867〜1941年)を顕彰する「南方熊楠記念館」(同県白浜町)が、開館60周年となる2025年度の記念事業に向け、インターネットで資金調達するクラウドファンディング(CF)で寄付の受け付けを始めた。熊楠が昭和天皇に御進講を行った際に身につけていたフロックコートの修繕や貴重な関係資料の整理などにあてるとしている。

 記念館は熊楠を顕彰する初の施設として65年4月1日に開館。開館前、国内で熊楠ブームが起き、当時の小野真次知事が中心となり建設した。県予算を計上したほか、多方面から寄付が寄せられ、約4375万円があてられた。

photo 熊楠が着用していたフロックコートなどが並ぶ常設展の会場=和歌山県白浜町の南方熊楠記念館

 常設展と年3、4回の企画展が行われてきたが、記念館は開館60周年となる25年度に記念事業を計画。ただ、新型コロナウイルスの影響で入館者が元年度の2万2425人から20年度は約4割減の1万3355人に落ち込んだこともあり、CFで事業にあてる資金の寄付を受けることにした。

 記念館の計画では、寄付を受けた資金で、1929年に熊楠が田辺湾の生物について昭和天皇に御進講を行った際に着用していたフロックコートを修繕。この御進講は熊楠の学者としての評判が高まるきっかけとなった出来事で、当時の正装のフロックコートは熊楠が20代だった英国留学時代にあつらえた。常設展示しているが、色あせており、ボタンもさびてきていることから、文化財修復の専門家に委ねる。

 また、熊楠の植物・菌類採集に協力した教員が集めた高等植物の標本を整理。熊楠が英国留学時代、現地で出会い、後に高野山管長になった土宜法龍(1854〜1923年)に、明治26年に送った手紙の複製も製作する。このほか、熊楠が集めたカニの標本も整理する。

いずれも60周年記念事業として公開する。

 寄付の第1目標額は500万円だったが、受け付けを開始して12日後に突破。第2目標額として設定した1000万円も23日後に超えた。Tシャツやバッグなどの返礼品がある。

 高垣誠館長は「熊楠の膨大な資料のメンテナンスは非常に重要。多くの人に協力してほしい」と話しており、目標額が大きくなったのに合わせ、他の展示品についても整備するという。

 CFの受け付けは10月29日午後11時まで。記念館のホームページから手続きでき、ネット以外での寄付も可能。問い合わせは記念館。(張英壽)

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September 28, 2021 at 05:00AM
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