全国でネットによる公開が広がる政治資金収支報告書で、兵庫県では依然としてネットでの非公開が続いている。先月に公開された2020年分の収支報告書では、ネット非公開の自治体は兵庫を含めて全国で5県。専門家から、情報公開への積極的な姿勢が見られないとの指摘も出ている。
「方向性としてはオープンにしていくことが大事だ。ただ、県選挙管理委員会は独立した機関。まずは県選管で議論し判断することだ」。ネットでの非公開について、記者会見で問われた斎藤元彦知事は、あくまで県選管の判断だと繰り返し、知事が主導することではないと説明した。
収支報告書のネット公開は、04年に総務省が始め、各都道府県選管に実施を呼びかけた。以降、ネットで公開する都道府県は増え、今年は一部公開の2道県を含めると全国で42都道府県がネットで報告書を公開。一切しなかったのは、兵庫、新潟、石川、広島、福岡の5県だった。
ネット公開の利点は、いつでもどこからでも閲覧できるようになることだ。07年には政治資金規正法が改正され、ダウンロードや印刷もできるようになった。ネットで公開されていない場合、県選管など保管場所に行かないと閲覧できない。写しを得るにも開示請求が必要になり、一定の時間がかかるうえにコピー代などの手数料がかかる。
ネットでの公開を見送った5…
December 16, 2021 at 09:03AM
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「スキャンに人手」政治資金の報告書、ネット公開しない理由への疑問 - 朝日新聞デジタル
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