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超富裕層が続々と。宇宙旅行時代の幕開け
従来の宇宙産業はBtoG、つまり政府を顧客とした事業が中心だった。 現在の宇宙ビジネスにおいてもサービス調達制度(第3回コラム参照)など、時代に合わせて変化しながらBtoGは健在だ。 2010年代は衛星データが様々な異業種に使われ始めるなど、BtoBも大きく進んだ。 そして2020年代を象徴する新たな宇宙ビジネス市場がBtoC。 一般消費者に宇宙サービスが提供される時代が幕を開けた。 1つ目は、宇宙旅行時代の幕開けだ。 宇宙ビジネスの夜明け前だった2000年代、「宇宙ビジネスと言えば宇宙旅行」と言われていた。 数多くのアメリカの起業家が宇宙旅行ビジネスを提唱していたからだ。 しかし、技術的なハードルの高さから成功者が現れず、失われた存在になりつつあった。 それが2021年、突然現実のものになった。 それも立て続けに、だ。 2021年7月にアメリカのヴァージン・ギャラクティックが、飛行機型の宇宙船「スペースシップ2」を上空86キロの宇宙空間に到達させることに成功した(アメリカ空軍は80キロより上空を宇宙と定めている)。 創業者のリチャード・ブランソン氏を始め、ヴァージン・ギャラクティックの社員4人が搭乗していた。 そのわずか1週間後には、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が立ち上げた宇宙企業・ブルーオリジンが、ベゾス氏本人や民間の顧客を乗せた宇宙船を自社ロケットで打ち上げ、高度100キロ超に到達させた。 両社とも、創業から20年弱を経て初めての商業フライト成功。 多くの業界関係者にとって待望の瞬間だった。 ブルーオリジンは10月にも顧客を乗せたフライトに成功。 12月にも3回目を予定している。 これに続いたのがアメリカの宇宙企業・スペースXだ。 資産家のジャレッド・アイザックマン氏がスポンサーとなり企画した有人ミッション「インスピレーション4」。 驚かされたのは、その行き先がヴァージン・ギャラクティックやブルーオリジンのはるか先、高度約580キロの地球軌道だった点だ。 スペースXの有人宇宙船クルー・ドラゴンで3日間地球を周回した商業宇宙旅行となった。 12月8日には衣料品通販サイト運営会社「ZOZO」の創業者・前沢友作氏が、スペース・アドベンチャーズ社の宇宙旅行サービスの顧客として、ロシアのソユーズロケットに搭乗して国際宇宙ステーション(ISS)に滞在予定となっている。 宇宙に行くことはこれまで、優れた頭脳や技能を持ち、心身も健康で、厳しい試験とトレーニングを受けて選ばれた、国の宇宙飛行士の専売特許だった。 しかし、今年相次いだ民間の宇宙旅行ミッションの搭乗者は、18歳~90歳の老若男女。 高額チケットを買う経済的余裕がある点を除けば、特別な訓練を積んだわけでもない普通の民間人がほとんどだ。 がんの既往歴のある人も含まれる。 この事実は、商業宇宙旅行ビジネスの市場の裾野が大きく広がっていることを物語る。 最も安い弾道飛行(ヴァージン・ギャラクティックやブルーオリジンが実施したような、地球を周回しない約10分間、高度80~100キロの有人フライト)でも数千万円もするのが現状ではある。 ただ、実績が積み重なった先には、低価格化によって、より多くの人に宇宙旅行のチャンスが訪れる未来がある。
December 03, 2021 at 05:00AM
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「宇宙の旅」実現、宇宙にネット基地局網……宇宙ビジネス激動の1年。来年はどうなる?(bizble) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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