電話はつながらないし、インターネットも苦手──。高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種予約が本格化する中、不慣れな予約方法に戸惑う高齢者をサポートするため、静岡県内自治体が知恵を絞っている。出先機関に出向く巡回予約や職員による予約代行など工夫を凝らし、重症化しやすい高齢者の接種率向上に力を入れている。
袋井市は、市内在住の75歳以上の約1万1000人に先行して接種券を配布し、9日から集団接種を始めた。事前の接種予約は当初、電話とネットによる専用サイトで受け付けていたが、11日からは各地区のコミュニティーセンターなど14カ所を巡回し、対面で予約を受け付ける「巡回予約」に乗り出した。
電話は予約が殺到してつながりにくく、ネットも不慣れという一人暮らしの高齢者を中心に支援するためだ。市健康づくり課の鈴木立朗課長は「困り果てて接種をあきらめてしまう事態を防ぐのが狙い」と説明した上で、各地区のコミュニティーセンターを選んだ理由について「(行政側として)予約を待つのではなく、こちらから予約を取りに行くとの発想から市民に身近な地域の活動拠点にした」と明かす。
沼津市では6月末まで、市内18カ所の地区センターに相談員を配置し、スマートフォンによるネット予約方法を分かりやすく説明する取り組みを始めた。市の担当者は「円滑な予約に向けて不慣れなスマホ操作を支援したい」と話す。
一方、御前崎市は10、11両日、市職員が市民会館でネット予約を代行する窓口を開設。電話やネットなどでも受け付けているが、高齢者にとって対面方式で予約できる安心感からか、開設初日は長蛇の列ができていた。ただ、「密」になりかねないだけに、24日以降に予定している次回も代行窓口を開設するかは「検討中」(市の担当者)という。
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May 14, 2021 at 05:00AM
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接種予約電話不通、ネットは苦手……高齢者に静岡県内自治体「出張巡回」などサポート - ITmedia
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