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幼少期からネットに触れてきた世代が2022年度から学ぶことになる高校の新教科書。30日に公表された各教科書には、情報を読み解く「メディアリテラシー」や「ファクトチェック」など、ネットやSNSの功罪がふんだんに盛り込まれた。
公民の必修科目として新設された「公共」。帝国書院の教科書では「これSNSに投稿していい?」との問いで、〈1〉芸能人をこっそり撮影した写真〈2〉お店の悪口〈3〉スマホで撮ったテレビ番組の動画――の三つの事例を提示し、いずれも肖像権や著作権などの問題があることを解説した。
担当者は「生徒目線でやってしまいがちな事例を取り上げた」と、その意図を説明する。
同じく新科目「情報I」ではフェイクニュースも登場。東京書籍の教科書では、2016年の米大統領選で、トランプ前大統領の支持をローマ教皇が表明したという真偽不明の情報がSNSで拡散した事例を取り上げた。その上で、「ネット上では同じ意見を持つ人が集まりやすい」「短時間に極端で排他的な傾向が生じる」と紹介した。
こうした真偽不明の情報を、その情報源に照らして判断するファクトチェックの重要性も多くの教科書が取り上げた。
負の側面ばかりではない。「英語コミュニケーションI」では、新興出版社啓林館が内戦の続くシリアの惨状をツイッターで発信した少女バナ・アベドさんを取り上げ、世界とつながり、変えていけるSNSの力を紹介した。
若者に人気を博す著名人も広く取り上げられた。
国語の必修科目「言語文化」(東京書籍)では「恋の歌を読み比べる」のタイトルで、「万葉集」などの歌とともにシンガー・ソングライター米津玄師さんの「打上花火」、GReeeeNの「キセキ」を例示。担当者は「人を愛し、人を恋しく思う気持ちは古代も現代も変わらないことを知ってもらいたい」と話す。
米津さんは「音楽I」(教育芸術社)でも「Lemon」の楽譜で登場。「書道I」(東京書籍)では漢字仮名交じり書の題材として「パプリカ」が取り上げられた。
三省堂は「現代の国語」などで、高校生で女優の芦田愛菜さんの読書に関するエッセー集の文章を掲載。担当者は「芦田さんはすてきな言葉の使い手。若者が本を手に取るきっかけになれば」と期待を寄せた。
このほか、家庭や公民でスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん、地理歴史に欅坂46(現・櫻坂46)、韓国のアイドルグループ「TWICE」らが登場している。
March 31, 2021 at 07:26AM
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「打上花火」「キセキ」と「万葉集」、恋の歌読み比べ…ネット世代の新教科書 - 読売新聞
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