犯罪被害者への支援を強化するため、政府は３０日、「第４次犯罪被害者等基本計画」を閣議決定した。５年ごとに計画を見直しており、第４次は来月１日から２０２６年３月まで。インターネット上の
計画では、昨年５月に女子プロレスラーの木村花さん（当時２２歳）がＳＮＳ上で中傷を受けて自殺したことを受け、ネット上の中傷被害に関する相談体制を充実させ、被害防止の広報啓発活動についても強化することを明記した。
第３次計画の策定後、相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」での殺傷事件（２０１６年７月）や京都アニメーション放火事件（１９年７月）など、死傷者が多数出る事件が相次いだ。そのため、こうした事件が起きた場合を想定し、被害者の生活再建や裁判の支援などの対応訓練を行うことも盛り込んだ。
性暴力については、被害相談や弁護士の紹介などを１か所で行う全国の「ワンストップ支援センター」内に、夜間・休日のコールセンターを拡充することを追加した。また、男性や性的マイノリティー（ＬＧＢＴ）の被害者に配慮した捜査や支援のために、警察学校などで研修を行うことも新たに記載した。
このほか、児童虐待への対策として、１９年６月に成立した改正児童福祉法に基づき、児童相談所への弁護士や医師、保健師などの配置を支援することも掲げた。
March 30, 2021 at 09:05AM
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木村花さん自殺を受け、ネット中傷の相談体制を充実へ…政府が基本計画を閣議決定 - 読売新聞
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