〈アンジャッシュ渡部「豊洲出禁」〉〈松山ケンイチ「嫁」発言で炎上〉など、人々の関心を引くネットニュースのタイトルたち。しかし中には本文を読んでみると単なる“釣り”である場合や、拡大解釈が過ぎるものもあります。 たとえば、渡部の件については①〈“キャッチーな”タイトルで特定の人物のイメージを低下させる〉、という問題があります。〈渡部建 早くも豊洲出禁…騒動拡大で市場から「もう来ないで」〉(女性自身/2021年3月2日)というタイトルはあたかも渡部が何か問題を起こしたかのように思わせてしまうものですが、本文を読むと、実際はメディアが押し寄せ渡部が仕事できなくなっただけの話。しかし「豊洲出禁」というパワーワードの威力は大きく、ツイッターのトレンドになったほどです。 もう一つのネットニュースのタイトルの問題としては②〈数人のツイートを見て「タレントの〇〇炎上」「賛否両論」「怒り」〉といったニュースを出す件。たとえば〈松山ケンイチの“嫁呼び”に女性視聴者が怒り「この発言はマズい」〉(まいじつ/2021年2月21日)がそれにあたります。 果たしてこのような状況について、最盛期は月に800~900本のネット記事のタイトルをつけてきたネットニュース編集者で『ネットは基本、クソメディア』(角川新書)などを著書にもつ中川淳一郎さんはどう見ているのでしょうか。女子SPA!編集部への特大ブーメランを覚悟で読み解いてもらいました。(以下、中川淳一郎氏の寄稿)
過激なタイトルや釣りタイトルが発生する背景
こうしたくなる気持ちは分かります。何しろ見出しというものは「お買い上げいただくかどうか」をもっとも左右するものだからです。ネット記事は読まれたところで広告費が発生します。そして、日々コンテンツ量は増加するだけに、とにかく魅力的なタイトルをつけなくてはならない。 仮に「釣られた」と思ったとしても別にお金を払っているわけでもないからそこまで恨むこともない。さらに、Yahoo!やLINEやニュースアプリ、SNS経由でニュースを見ることが多いだけに、「一体どのメディアが出した記事か」に関心がいかず、そのメディアを今後ボイコットする、などは大多数の読者はしません。 もちろん、過去には2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)のユーザーが「またゲンダイか!」「ゲンダイをソースにするな!」「日刊ヒュンダイの記事でスレ立てるな」などと親中韓系だと目されている日刊ゲンダイを敵視していた時期はあります。あとは私が携わっているNEWSポストセブンも羽生結弦のファンからは滅法(めっぽう)嫌われている。だからファンは「傷つきたくないからポストセブンの記事かどうかを事前に確認する」なんて書き込むもの。 しかしこの2つの例は極めて珍しい。となれば「旅の恥はかき捨て」とばかりに各サイトの編集部はタイトルについては不誠実にしても構わない、と考えるようになります。何しろネットニュースの場合は「PVこそ正義」であり「1PVの価値は1PVで等価」という考え方が根付いている。
March 21, 2021 at 06:47AM
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