【杭州=白山泉】中国で「独身の日」と呼ばれる11日、毎年恒例の国内最大ネット通販イベント「双11(ダブルイレブン)」が開かれた。電子商取引(EC)最大手のアリババグループは、海外ブランドを増やして海外旅行できない富裕層にも訴求。新型コロナウイルスの感染禍に「通販の爆買い」を仕掛け、中国政府が重視する国内消費に弾みをつけたい考えだ。
◆コロナ禍の反動狙い セール期間を拡大
今年は11月1日からプレイベントや予約販売を実施してセール期間を拡大。アリババグループのダニエル・チャン会長兼最高経営責任者(CEO)は、「より多くの販売機会を得れば、コロナの影響からの回復にもつながる」とコメントした。
11日午前零時にアリババが開催したイベントでは、1日から11日午前零時30分までの取引額が3723億元(約5兆9000億円)に上ったと公表した。期間中に買い物した人は8億人に上るという。
新型コロナが国内外の経済に打撃を与える中、オンライン消費は堅調だ。今回のセール対象商品には、日用品や化粧品などに加え、新たにマンションの一室や自動車、インテリアデザインなどもラインアップに加え、昨年の1.6倍の1600万種類とした。
クリス・タン最高マーケティング責任者は「海外旅行できない富裕層に買い物の機会を提供する」と強調。89カ国・地域から昨年の2割増の2万6000ブランドを集めた。中でも花王や資生堂など日本の商品の人気が高いという。
◆当局はECプラットフォームの不当競争をけん制
アリババは2009年、独身を意味する「1」が4つ並ぶ11月11日を「独身の日」として特売イベントを実施。「自分へのご褒美」を求める若者の消費が拡大し、セールを行う競合他社も増えてきた。
一方、中国の国家市場監督管理総局は10日、アリババなどインターネット企業の市場独占を規制する新指針の草案を発表した。2つのECのプラットフォームに同時に出品できないなど、公正な競争を阻害する手法にメスを入れるのが狙いだ。今月上旬にはアリババ傘下のアント・グループが当局の指示で上場を延期したばかりで、政府が大手企業への圧力を強めている。
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November 11, 2020 at 08:24PM
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中国で"ネット爆買い"イベント アリババ利用者8億人で取引額5.9兆円:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞
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