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豊岡劇場 ネットに活路 - 読売新聞

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 但馬唯一の映画館「豊岡劇場」(2スクリーン)が、上映が終わった作品をインターネットで配信する事業を始める。新型コロナウイルス感染拡大による観客の減少で苦しい経営が続くなか、地方のミニシアターとしては初の試みだという。<まちの映画文化>を維持していくことが狙いだ。(熊谷暢聡)

 「豊劇」の愛称で知られる豊岡劇場。1927年に芝居小屋として開業し、戦後は映画館として親しまれてきた。観客数の低迷で2012年に閉館したが、現代表の石橋秀彦さん(52)がインターネットで資金を募り、2年後に復活させた。

 ファミリー向けの作品も上映して観客数を順調に伸ばし、19年6月~20年5月末には復活後最多となる約1万7700人が鑑賞。映画館の経営は、14年から赤字が続くが、採算ラインの年約2万2000人に近づけてきた。

 ところが、コロナ禍で状況が一変。長期休館や入場制限も余儀なくされた。20年6月~21年5月末の観客数は約8300人に落ち込み、「新たなサービスを始めないと、閉館せざるを得ない」と危機感を強める。

 存在感を増してきた映画のネット配信も劇場を脅かしている。

 そこで、ネット上に豊岡劇場の〈第3、第4のスクリーン〉を設け、ロードショー期間が終わったミニシアター向けの作品を配信するサービスを考案した。

 映画会社から配給を受けて上映した作品を中心にクラウドファンディング会社「モーションギャラリー」が運営するサイトで公開。利用者は定額料金を支払えば月1、2本を鑑賞できる。配給・宣伝会社に協力を求め、数社が賛同。11月頃から開始できるめどが立った。

 毎月の料金は1200円(月1本)と2400円(月2本)と既存のネット配信サービスより高めに設定。石橋さんは「劇場のサポート料込みだと思ってほしい」としながら「数ある映画の中から『豊劇』が上映したという価値観もアピールしたい。映画館が少ない地域のニーズを掘り起こし、生き残りにつなげる」と決意している。

     ◇

 豊岡劇場は、映画配信事業の初期運営費などをネットで募る「クラウドファンディング」を10月21日まで実施中。「モーションギャラリー」のサイトで、330万円を目標としている。問い合わせは豊岡劇場(0796・34・6256)へ。

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September 03, 2021 at 03:00AM
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