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【質問】若者の低投票率が気になります。新型コロナウイルス禍では投票所に行くのが感染リスクになり、若者以外もいつもより足を運びづらい面があるかも。ネット投票ができれば、どちらも解決しませんか。なかなか導入されないのには、何か理由があるのでしょうか。
■自由意思の担保と安全性が課題
若者の投票率は他の年代より低い傾向にあります。総務省調査によると、2019年7月の参院選の投票率は48・8%でしたが、10代は32・3%、20代は31・0%にとどまりました。
ネット投票があれば、投票のハードルは低くなる気がします。しかし、政治過程論、投票行動・選挙制度論が専門の品田裕・神戸大大学院教授は「実現のためには大きく二つ問題点が残っている」と指摘します。
一つ目の懸念は不正。投票立会人がいない環境で、有権者が誰かに強制などをされず、自分の意思で投票できるのかという問題です。品田教授は「世界共通の課題で、なかなか解決策がない。そのため、ネット投票を導入している国は多くない。導入したエストニアは期日前に限定し、何度でも投票をやり直せるようにしている」と説明します。
もう一つはシステムの安全性や安定性の問題です。「日本の技術的には可能とされる。しかしスムーズな投開票が望まれるため、いきなり大規模で始めるのは難しい」といいます。
国も手をこまぬいているわけではありません。海外在住者の「在外投票」で、22年の次期参院選導入を目指し、実証実験を実施しています。
品田教授は「登録者が少なく試行に最適な在外投票から、どの程度広げるか。当日投票は最後になるだろうが、在外で風穴をあけ、少しずつ進めようとしている。長期的には、ネットの利用は今後広がるだろう」と話しています。(兵庫県知事選取材班・上杉順子)
July 17, 2021 at 05:00AM
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ネット投票なぜできないの? 不正の懸念は世界共通の課題 - 神戸新聞
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