東京都教育委員会は、都立高校の入試手続きで、インターネットを活用した「ネット出願」を導入する方針を固めた。デジタル化推進の一環だが、新型コロナウイルス禍で出願時の「密」を防ぐ効果も期待され、都教委は今年度、試行的に実施している１校で課題を検証し、順次、対応校を増やしていく。
都教委によると、都立高入試ではこれまで、出願者が試験を受ける学校に願書を持参し、提出するのを基本としていた。一般入試の出願受け付けは２日間で、初日の朝には大勢の受験生が集まる学校もあったという。今年度入試については、一部日程を除き、新型コロナ対策で各校への持参を原則禁止し、郵送でのみ受け付けている。
今年度入試では、都立立川高（立川市）１校がネットを利用している。受験生はネット上で願書に入力し、印刷して中学校に持参する方式だ。中学校は願書を取りまとめ、調査書などとともに高校へ提出する。
１月下旬に行われた推薦入試では、全出願者２４７人中、３割超の９１人が「ネット出願」を使った。都立高は今年度、１８３校が生徒を募集しているが、都教委は「一定の利用者が見込まれる」として、来年度は対応校を２０校に増やす。将来的には、調査書などを含め、必要書類をネットを通じて提出できる仕組みを整えたい考えだ。
立川高の「ネット出願」は、三菱総研ＤＣＳ（東京都品川区）が提供するサービスを利用している。公立高で同社サービスを利用しているのは立川高以外に熊本市立の二つの高校だけという。
February 03, 2021 at 01:00PM
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【独自】都立高が「ネット出願」導入、来年度２０校が対応 - 読売新聞
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