東京都千代田区の百貨店・大丸東京店に「売らない店舗」がオープンした。店内はサンプル品の展示や来店者の試着に特化し、商品はインターネット上で販売する。新型コロナウイルス禍で百貨店の苦戦が続く中で、オンラインの活力を取り込もうとする試みだ。(水戸部絵美)
店舗は先月、同百貨店内の「明日見世」と銘打った約100平方メートルのスペースで営業を始めた。リサイクル素材を使用した衣料品や、天然保湿成分が配合された化粧品などを扱う19のショップが並んでいる。
各ショップは普段、経費がかかる常設の店舗は構えず、自社のサイトを通じて消費者に直接商品を販売しているが、明日見世では商品を手にしたり、試着したりすることができる。大丸で接客の経験を積んだ店員が説明もする。
商品はその場で購入することはできないが、店頭に設置されているQRコードをスマートフォンで読み取って、ショッピングサイトから買うことができる。ショップは3か月ごとに入れ替える。
水を主成分にしたネイルカラー「
大丸東京店の今年2月期の売り上げは、コロナ禍の影響で、前年同期比で約50%減と大きく落ち込んだ。新たなブランドを展開することで、若い世代に人気のある商品を提案し、次世代の顧客を獲得する狙いがある。同百貨店の担当者は、「商品の良さを直接伝えることができるのが百貨店の魅力だが、その中でも新しいビジネスモデルに挑戦し、百貨店の売り方をアップデートしていきたい」としている。
西武渋谷店(渋谷区)でも9月、ネット上で商品を販売するブランドが中心の売り場「チューズベース シブヤ」がオープンした。
化粧品や衣料品など54のブランドが入る売り場には、接客する店員はおらず、客がQRコードを読み取って、商品の特徴などを確認する。オンラインで決済し、商品は売り場で受け取ることができる。
天井には、AIカメラが20台設置され、客の性別や手に取った商品を分析し、出店企業はそのデータを商品開発に生かすことができるという。同店の担当者は、「従業員と非接触で購入することもできる。買い物のデジタル化が進む中で、今後は多様なニーズに応えていきたい」と話している。
November 06, 2021 at 12:48PM
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「売りません」展示・試着だけ、購入はネットでどうぞ…大丸東京店に店舗オープン - 読売新聞オンライン
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