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市教育長「落とし穴だった」…設置者不明の防球ネット、支柱倒れ2児死傷 - 読売新聞

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 放課後の校庭で遊んでいた宮城県白石市立白石第一小6年の松野翔慎君(11)が27日、倒れてきた防球ネットの木製支柱の直撃を受け、命を落とした。もう1人の児童も重傷を負った。「安心、安全の場所」(市教育委員会)であるはずの学校で起きた事故。白石署は学校側の安全管理に問題がなかったか調べている。

 28日に記者会見した市教委によると、倒れた支柱は高さ6メートル、重さ40キロ。支柱2本の間に幅7・5メートルのネットが張られていた。松野君が他の同級生と防球ネットで遊んでいた際、1本の支柱が根元から折れた。

 防球ネットについて、市教委は「いつ設置されたか記録がない」と説明。校庭は休日、地元の野球チームなど様々な団体にも開放されている。背後の体育館の窓にボールが当たるのを防ぐため、地域住民など学校外の団体が設置した可能性を挙げた。14年前に学校を写した航空写真に防球ネットの存在が確認できたとしている。

 校庭の遊具は年に1回、業者による点検を行っているが、支柱は教職員による月に1度、目視や触っての確認にとどまっていた。事故後に折れた部分を確認したが、明らかな腐食は認められなかったという。一方で、「老朽化について十分に意識が共有されていなかった」と不備を認めた。

 半沢芳典教育長は、設置者が分からない設備が学校にあったことに「落とし穴だった」としたうえで、「学校施設であれば、曖昧な形は見直さなければいけない」と述べた。

 サッカーをするなど活発な少年だったという松野君。同級生の母親は「にこにこした笑顔がすてきで、優しい子だった。突然のことで私も息子も事故を受けいれられません」と涙を流した。同小に娘が通っている女性(40)は、「学校は安全な場所と認識して子供たちも遊んでいる。学校側が支柱をどのように管理していたのかが見えてこない」と憤った。

 事故を受けて、県教委と仙台市教委は28日、全ての学校に、校内に設置されている支柱などの設備を緊急点検するよう通知した。

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April 29, 2021 at 01:17PM
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