野城千穂
日本新聞協会メディア開発委員会は19日、NHKのインターネット業務の位置づけを話し合う総務省の有識者会議に対する意見書と質問書を同省に提出した。会議では昨秋から、ネット業務を現在の「任意」から「必須」に格上げするかどうかなどが話し合われているが、意見書で「論点を十分に吟味しないまま『本来（必須）業務化』ありきの議論をしているといわざるを得ない」などと批判した。
また、必須化は言論の多様性などに影響すると指摘。「NHKのネット業務拡大が情報空間全体の改善にどの程度寄与するか、その効果が他の報道機関などに与える悪影響より優先されるのかを示すべき」だとした。また「こうした民主主義の根幹にかかわる論点について、放送に関連する事業者や専門家だけでなく、より幅広い主体を交えて開かれた議論が行われるべきだ」との考えを示した。
質問書では、必須業務化でNHKは何ができるのかや、ネット業務拡大で他の報道機関との公正な競争が難しくなるのではないか、など10項目を列挙。回答を求めた。（野城千穂）
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May 19, 2023 at 06:50PM
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NHKのネット業務の位置づけ巡る議論 新聞協会、結論ありきと批判：朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
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