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「ネット経由の貸し出し」が浸透 仮想化技術で柔軟さ高める - ITpro

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 そもそもクラウドサービスとは何だろうか。一般には、ベンダーが所有するソフトウエアやサーバー、ネットワーク基盤といった「IT資源」を、ユーザーがインターネットなどを介して利用できるようにしたサービスを指す(図1-1)。

図1-1●クラウドサービスの特徴

図1-1●クラウドサービスの特徴

ソフトウエアやサーバー、ネットワーク基盤といったベンダーのIT資源を、インターネットなどを介してユーザーが利用できるようにしたサービス。仮想化技術の活用などによって、処理負荷に応じて柔軟にIT資源を増減できるようにしている。

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 総務省によれば、クラウドサービスを利用する日本企業の割合は72.2%に達している。普及が進む一方で「トラブルに遭遇した」「想定通りに活用できなかった」といった声も聞こえる。特にネットワークの設計や運用に綻びがあると落とし穴にはまるようだ。

 クラウド活用に潜む様々な落とし穴を理解する上では、クラウドに関する基礎知識を押さえておく必要がある。クラウドの基本的な特徴や主要なサービス形態、ネットワークなどを確認していこう。

負荷に応じて資源を増減

 クラウドサービスはソフトウエアをネット経由でユーザーに貸し出すサービスとして始まった。米Salesforce(セールスフォース)が1999年に提供を開始したCRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)ツールがその代表格といえる。

 その後、米Google(グーグル)のメールサービス「Gmail」が2004年に登場するなどして次第に浸透していく。2006年には同社のエリック・シュミットCEO(最高経営責任者、当時)が「クラウドコンピューティング」という言葉を提唱。これがクラウドという言葉が広まる契機となった。

 同年は米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)が自社EC(Electronic Commerce、電子商取引)サイトのIT環境を基にしたクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」を始めた年でもある。同サービスによってクラウドサービスは、ソフトウエアだけでなくサーバーやデータベースなど様々なIT資源を提供するサービスへと発展した。

 AWSは提供するIT資源を、負荷に応じて柔軟に増減できる仕組みにした。仮想化技術を応用して様々な性能のサーバーやネットワークを論理的にくくることで実現した。今に続くクラウドサービスの一大特徴である。

 AWS以前にもサーバーを貸し出すホスティングサービスがあった。ただ物理的なサーバーを貸し出すもので、利用企業は事前に必要な性能を見積もり、その性能を満たすサーバーを固定的に契約することを求められていた。

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October 31, 2023 at 05:00AM
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