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なぜ日本にGAFAは育たなかった ネット先駆者が語る深刻な敗因:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

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 インターネットの時代が訪れて、はや30年。その間に創業したグーグルやアマゾンなどは、今や世界を席巻するガリバー企業だ。日本には、なぜそうしたビッグテックが育たなかったのか。「ネット敗戦」とも言われる我が国の現状について、「日本にネットを創った男」鈴木幸一さんは、いま何を思うのか。

すずき・こういち 1946年、神奈川県生まれ。早大卒。企業コンサルタントを経て94年にインターネットイニシアティブ(IIJ)社長、2013年から会長。著書に「日本インターネット書紀」など。05年から毎春「東京・春・音楽祭」を主催。経済界でも指折りの読者家として知られる。

 ――日本初のインターネット接続事業者(プロバイダー)としてIIJを設立してから、もう30年も経つのですね。

 「ネットは20世紀最後の巨大な技術革新であり、世界を変える。その変化のイニシアティブ(主導権)を我々が取るのだ、と気負った思いを社名にこめました。当時の日本社会には、どこにもそんな認識はなかった。当局は通信事業者としての厳しい条件を課してくるし、民間企業の理解もなく、私は出資を求めて説得と金策の日々。1年以上も八方ふさがりの状況でした」

 「そのころ米国では、すでにUUNETという世界初の商用プロバイダーがサービスに乗り出していました。日本もそれに遅れまいと、なんとか世界の2番手で本格的なサービスを始めたのは1994年の春でした」

 ――当時掲げた夢や目標は、実現できましたか。

 「高い技術力で日本企業のネット化を先導し続け、売上高も3千億円近くになりました。ただ、設立後7年足らずで米ナスダック市場に株式公開し、世界企業をめざした勢いからすると、どうなのかなあ。アップルやグーグルなどGAFAと呼ばれる巨大IT企業の急成長を横目にすると、なぜ、という思いが頭から離れません」

 ――25年前、ソニーやトヨタ自動車と共同出資でデータ通信会社を創り、のちにアマゾンなどが主力事業にする「クラウド」の基盤事業に挑みました。

 「あらゆるデータ、システムがネット上にあって高速でアクセスできる環境を作ろうと、針の穴を通すように問題を乗り越え、事業を始めました。そのコンセプトが高く評価され、売上高わずか1億円という段階で米ナスダックに上場できました」

 ――ところが赤字のままインフラ投資が続く状況に、頼りのトヨタ、ソニーが危惧を抱いて増資に応じず、結局、倒産に追い込まれてしまいましたね。

 「実は、苦境に陥った私のもとに海外の巨大資本が『IIJグループに出資したい』と提案してきましたが、断りました」

 ――米国で株式上場までして…

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September 07, 2023 at 03:00AM
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