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悩ましい自宅ネット回線選び、まずは知っておきたい基礎知識 - ASCII.jp

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 スマホやパソコンで接続する自宅のインターネット環境は、いつでも快適に使えるのが理想です。でも、ネット回線のサービスはたくさんあって、どうやって選べばいいのかよくわからない――。そんな悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。

 この特集ではそんな皆さんのために、自宅ネット回線の選び方や契約手続きの方法などについてわかりやすく説明していきます。上に掲載したえっかさん(FAV gamingストリーマー)出演のYouTube動画と連動していますので、合わせてお楽しみください。

 第1回の今回は、自宅ネット回線を選ぶうえで知っておきたい基礎知識について説明しましょう。

Q:「インターネット回線」ってどんな種類があるの?

 まずは皆さんのスマートフォンやパソコンが、自宅のネットワークを通じてインターネットにつながる仕組みを確認しておきましょう。

 自宅ネットワークの出入り口には「ルーター」というネットワーク機器があり、そのルーターがインターネットサービスプロバイダー(ISP、以下「プロバイダー」と略)とのネットワーク接続を行います。プロバイダーはインターネットへの接続サービスを提供しているので、自分が契約したプロバイダーを介して、インターネットに公開されているサーバーと通信できるようになるわけです。

 一般に「自宅のネット回線」と言う場合は、皆さんの自宅からプロバイダーまでをつなぐ部分のネットワークを指します。

 このネット回線にはさまざまな種類があります。一般家庭向けに提供されている主なものとしては、光ファイバーケーブルで接続する「光回線」、4G/5G携帯電波を使う無線通信の「モバイル回線」、ケーブルテレビ(CATV)のケーブルを使う「CATV回線」、アナログ固定電話のケーブルを使う「ADSL回線※注」があります。

※注:固定電話ネットワークのデジタル化に伴い、ADSL回線は2023~2024年にかけて順次サービス終了となります。サービス終了後は利用できなくなりますので、ほかの種類の回線への乗り換えが必要です。

 ちなみに、このネット回線の利用契約とプロバイダーのインターネット接続サービスの利用契約が、別々に分かれているケースがあります。

 たとえばNTT東日本やNTT西日本が提供する「フレッツ光シリーズ」では、NTT東西と光回線を契約するのとは別に、フレッツ光に対応するプロバイダーとインターネット接続契約を結ぶ必要がありました。ただし、現在では各プロバイダーがNTT東西からフレッツ光サービスの卸売りを受けて自社のインターネット接続サービスと一緒に販売/契約する「光コラボ」と呼ばれる販売形式も登場しており、一括契約できるこちらが主流になっています。

Q:「ネットが速い」「遅い」ってどこで決まるの?

 自宅でインターネットを利用していて「スピードが遅い」と不満を持ったことのある方は多いのではないでしょうか。せっかく最新のスマホやパソコンを買ったのに、通信スピードが遅いとがっかりしますよね。

 それでは、そもそも通信のスピードが「速い」「遅い」というのはどこで決まるのでしょうか。いちばん大きな要素は、自宅ネット回線の“太さ”です。正式にはネットワークの「帯域幅」と呼ばれ、「○○Gbps」「○○Mbps」といった数値で表します。

 わかりやすくするために、ここではネット回線を「道路」にたとえて説明しましょう。

 「通信スピードが速い」という言葉は、「同じ時間内により多くのデータを送受信できる」ことを意味します。これを道路にたとえると、荷物(=データ)を積んだトラックが一度にたくさん走れるほうが、道路(=ネットワーク)としてのスピードが速いということになります。つまり、ネットワークの太さとは“道路の車線の多さ”のようなものだとイメージしてください※注

※注:光/電気/電波の伝わるスピードは同じなので、どんな回線でも「トラックの走るスピード」そのものは変わりません。あくまでも「一度に(一定の時間内に)どれだけたくさんのトラックを走らせられるか」が回線の通信スピードに影響します。

 一般家庭向けのネット回線を太い=速い順に並べると、光回線(最大20Gbps)、モバイル回線(最大5Gbps)、CATV回線(最大数百Mbps)、ADSL回線(最大数十Mbps)となります(カッコ内は一般家庭向けに提供されているサービスの最高速度です)。

 ネット回線の通信スピードに影響する別の要素として、「安定性」や「混雑度合い」もあります。

 ネット回線の安定性とは、通信に使うデジタル信号が回線の途中で壊れることなく相手に届く割合を指します。ノイズの混入などでデジタル信号が途中で壊れた場合は、通信エラーが検出されて再度送信し直すことになり、通信スピードは遅くなります。道路のたとえで言えば、安定性の低い回線は「障害物がたくさん落ちている道路」ようなものであり、トラックが宛先まで無事に到着できる確率が下がります。

 安定性という観点で言うと、光回線のような有線接続のほうが、モバイル回線のような無線接続よりも周辺環境からの影響を受けにくく、安定しています。モバイル回線で使う電波は、建物に遮られたり距離が遠くなったりすると電波(信号)が弱くなりますし、外部からのノイズも乗りやすいためです。

 また一般家庭向けのネット回線は、サービスを安価に提供するために、たくさんのユーザー(家庭)が共同で利用する仕組みになっています。そのため、たくさんのユーザーが同時に使うと混雑して、通信スピードが下がります。道路にたとえると、「たくさんのユーザーがトラックを走らせているので、自分のトラックを多く走らせられない」状態になるわけです。

Q:夜になると通信スピードが遅くなるのはなぜ?

 上で説明したとおり、たくさんのユーザーが同時にネット回線を使って通信をすると、通信スピードは遅くなります。一般家庭がインターネットサービスを使うピークの時間帯は夜(夕食後~0時頃)であり、とくにこの時間帯はネット回線が混雑して昼間よりも通信スピードが落ちる原因となります。

 近年はとくに「PPPoE方式」の光回線で、夜間の大幅な通信スピード低下が指摘されるようになっています。

 PPPoE方式のインターネット接続では、プロバイダーからインターネットに接続する部分に設置された特殊な装置(網終端装置)を経由して通信を行います。しかし、この装置は簡単には増設できず、インターネットユーザーが増えて大量の通信をするようになった結果、ここが混雑するポイントになってしまいました。道路にたとえると「幅の広い道路の途中に車線が少ない部分があって、そこで混雑が起きている」ようなイメージです。

 一方で、PPPoE方式よりも後に登場した「IPoE方式」の光回線は、網終端装置を使うことなくインターネットに接続しており、こうした混雑とは無縁です。さらに、ユーザー数の増加に合わせて、プロバイダーがインターネットと接続する回線も“太く”強化しやすくなっています。

 たくさんのユーザーが利用する夜間でもスピード低下が起こりにくいので、最近は「IPoE方式の光回線」を選んで導入するユーザーが増えています。

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 次回記事ではさまざまなネット回線から自分に適したものを選び、契約するまでのポイントについてわかりやすく説明します。引き続きどうぞお楽しみに!

■今回のまとめ

・自宅インターネット回線の速さを決めるのは「回線の“太さ”」
・一般家庭向け回線では、光回線>モバイル回線>CATV回線>VDSL回線の順に太い(速い)
・無線接続のモバイル回線は、建物や基地局との距離などの影響を受けやすい
・PPPoE方式の光回線は夜間のスピード低下が問題に、IPoE方式ならばそうした問題が起こりにくい

(提供:日本ネットワークイネイブラー)

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March 30, 2022 at 09:00AM
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