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VRでファンと交流 バスケ宇都宮ブレックス ネットに活路 - ITmedia

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産経新聞

 VRで再現されたバスケットボールBリーグ・宇都宮ブレックスの本拠地、ブレックスアリーナ宇都宮(宇都宮市元今泉)の中をファンが歩き回る。チャット機能でファン同士が交流でき、選手の生ボイス配信やフリースローゲームなどが楽しめるイベントも行われた。新型コロナウイルスの影響で試合での観客制限が続く中、ブレックスはスマートフォンアプリ「VR BREX WORLD」を通じて、ファンとチームの絆を強めようとしている。

photo 宇都宮ブレックスが配信するアプリ「VR BREX WORLD」。ファン同士の交流も可能だ(チーム提供)

 選手が華麗なプレーを見せ、客席を埋めつくしたファンが歓声を上げる。そんな当たり前だった光景は、新型コロナの出現で一変した。感染防止のため観客制限を余儀なくされ、県内の各プロスポーツチームは厳しい経営状況にある。

 Bリーグは昨シーズンの佳境を迎えた2020年3月、感染拡大で打ち切られた。「仕方ないと理解はしたが、経営への影響は計り知れないと思った」。ブレックスの運営会社、栃木ブレックスの藤本光正社長(38)は振り返る。無事に開幕した今シーズンだが、アリーナに響き渡っていた名物の応援は拍手に取って代った。

 打ち切りによる売り上げ減少が響き、同社の20年6月期は1億4300万円の赤字に。今シーズンの観客数の上限は約2000人とアリーナの収容人数の半分。興行としては苦しい状況が続く。

 そんな中で同社が活路を見いだしたのが、インターネットを活用したファンへの訴求だ。20年4月にオンラインショップで発売した新商品が好評を博したのを皮切りに、ネット配信でさまざまな仕掛けを行った。選手のトークイベントや、選手の素顔が楽しめる動画を動画投稿サイト「YouTube」で公開すると、視聴者は一気に増加。これにより、トークイベントの視聴者がサイトを通じて一定の額を支払う“投げ銭”や、動画につく広告による収入が入るようになった。

 藤本社長は「入場料収入が下がるのは仕方がない。これまでになかったオンラインへの取り組みの芽は、生え始めている」と話す。

 コロナ禍で失った数億円の損失は補填(ほてん)できない。それでもオンラインの取り組みを続けるのは、収入以上に「ファンの心をつなぎとめる」ためだ。動画に加え20年8月に配信を始めたVRアプリも効果が出つつある。藤本社長は「ある意味、コロナがきっかけを与えてくれた。長い目で見ればよかったといえるのかもしれない」と、厳しい状況を前向きに捉えている。

 20年11月には、本拠地の代替として想定される新アリーナ建設構想を市が発表。詳細は未定だが、チームにとっては明るい材料だ。藤本社長は「地域になくてはならないチームになるという目標はまだ道半ば。自分たちに何ができるのかを考え、実行していきたい」と語った。(根本和哉)


■宇都宮ブレックス

 宇都宮市を本拠地とするプロバスケットボールチーム。17年にはBリーグの初代王者に輝いた。日本人初の米NBAプレイヤー、田臥勇太選手(40)をはじめ、日本代表選手が数多く所属する、リーグ屈指の強豪として知られる。「地域密着」を掲げ、県内各所でバスケットボール教室を開催する他、イベントなどを通じてチームとファンの交流を続ける。コロナ禍前までは、ホームゲームでの平均観客動員が堅調に伸びるなど、地元の“バスケ熱”も高まっている。

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January 12, 2021 at 05:00AM
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